第25回舞踊ゼミナール
「二胡の調べにのせて」を終えて
ゼミナール委員 市山松十郎
1984年にスタートしたこの舞踊ゼミナールも20年を経て今回の25 回を開催いたしました。
当日の舞踊ゼミナール北井委員長の挨拶にもありましたが、全日本舞踊連合を形成する4つの社団法人、即ち日本舞踊協会・現代舞踊 協会・日本バレエ協会・全日本児童舞踊協会がその異なったジャンルの表現方法や技術の違いを研究し発表する場を持とうという所から出発し、その過程においてユニークな試みを次々と行なってきました。初期の頃に行った「人形ぶりにおける東西舞踊の接点」題材は『八百屋お七』『コッペリヤ』は特に好評でした。また一つの物語を取り上げ各パートを各ジャンルが担当する試みも評判がよく、こ れまでに「シンデレラ」「桃太郎」「千一夜物語」を上演しました。
昨年と今回は最近話題の和楽器「津軽三味線」と中国の伝統楽器「二胡」を取り上げそれぞれのテーマ曲のほか全ジャンル同一の課題曲 を設け、振り付け上演したところ、同じ曲なのに表現方法に個性が出てお客様の感動を呼びました。新しい試みとして新たにアンケートの実施や会場内のお客様に感想や質問など生の声をいただいたことです。これは会場が一体になった効果がありました。
1部は本来のゼミナールの形として専門家から初めて踊りを見る方にまで楽しんでいただける、踊りの比較を実演付の解説で、2部の 各ジャンルの踊りを見ていただいた後、3部では振り付けを担当した方々の思いを語っていただき、最後にこのゼミナールの目玉とも 言える各ジャンルの代表者により舞台進行が同時に行われるスクランブルがあり、最後に出演者全員により舞台挨拶そして幕となりま す。
今回の第25回ゼミナールでは1部に国際的な二胡奏者の妻塵華(ジャンジェンホア)様をお迎えし二胡の歴史や特徴を語っていただきさらに思いもかけず演奏までしてくださいました。その美しく哀愁のある音色にうっとりとする思いでした。
各ジャンルの踊りもそれぞれが二胡の調べにマッチして二胡の世界と踊りの世界の無理のない融合が展開されました。
今後のゼミナールの展望はやはり原点である各ジャンルの表現の違いを同じテーマで見ていただきその中でアピールして行ける意義ある内容を目指していければと考えています。今日のスタイルは舞踊ゼミナール20年の歴史の中で生まれてきたものなので、それを踏まえつつさらに進化した舞踊ゼミナールに向かって行きたいと思います。 |