全日本舞踊連合
二胡の調べにのせて 二胡の調べにのせて
雨に咲く

第26回舞踊ゼミナールに参加して

現代舞踊 井上恵美子

この度のテーマとなった「雨」は私たちの生活にあまりにも身近であるため様々な現象の中からどのような部分を選び作品化するか悩んだが、曲が決まるとそれはすぐに解決した。

選んだものは打楽器を強調したエキゾチックな音楽で熱帯雨林の神秘的な趣を漂わせていた。以前東南アジアの国々に滞在した時、広い庭に蘭の種類の花々が咲き誇っていたのを思い出し、女性ダンサー3人に雨に打たれながらさらに美しく咲き続ける花を演じてもらう事にした。

演技者の粟田 麗、岩永貴子、天野美和子は創作者としての経験もあるので、互いに色々な提案を出しながら振付が進み個性に合った華を出してくれたと思う。

スクランブルは私のとても興味深いものだった。有名なミュージカル曲「雨に唄えば」が課題曲でこれには参ったが、というのはついつい曲に乗ってしまうのでテーマが思いつかないのである。
で、いっそのこと乗りに徹底したダンスをし、衣装もステージダンス風にした。あとは日本舞踊、バレエ、児童舞踊の方々とのスクランブルがどのように展開されるか、これが一番肝心なことだった。思うに私たちはこの試みからどのような事を期待しているのだろうか?

与えられた同一曲で同時に四つのジャンルの舞踊が進んでいく中で、何が生まれているのだろう。偶然性?個性の違い?意外性?きっとこのようなことが見られたらおもしろいのだろうが、それにしてはあまりにもあっけなく終わってしまうので、この後に観客に感想を聞くのはどうでしょうか。
振付者はどうしても自分の作品を仕上げる事だけで精一杯になるので、せっかく頂いたこのような場を有意義にする為にももうひといき工夫する必要があったと反省した。
早くから準備に入り会を催して頂いた各ジャンルの先生方、スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

 

 

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